フィラリア予防薬の投与スケジュールの不思議

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実は、フィラリア予防薬は駆虫薬です。

蚊に刺されてワンちゃんの体内に入り込んだフィラリア幼虫は、3~10日後にワンちゃんの皮膚の下、筋肉内で、脱皮して移行幼虫となります。予防薬は、この移行幼虫を駆虫することができます。

一般にフィラリア予防薬として使われている薬は、飲んだその日だけ、しかもこの移行幼虫に対して駆虫効果があり、翌日にはその効果は消えてしまうお薬です。(一部の薬剤を除く)

移行幼虫である間に、ワンちゃんに薬を飲ませて駆虫しないと、移行幼虫は50~70日後にさらに脱皮して大きくなり、駆虫薬が十分に効かない状態に成長、静脈内に入り込み、肺や心臓に寄生してしまいます。

月に一度の投薬で、前月に入り込んだフィラリア幼虫を、幼虫が大きくなる前、移行幼虫の間にまとめて駆虫するのがフィラリア予防です。

蚊が飛び始めてから1か月後から蚊がいなくなってから1か月後まで、毎月1回定期的に、飲ませ忘れることないよう、フィラリア予防薬を投与することがとても大切なのです。

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